抽象表現主義とは、1940年代後半~1950年代のアメリカ合衆国の美術界で注目された美術の動向である。 主な特徴は、巨大なキャンバス(イーゼル絵画との決別)。画面に中心もなければ地と図の区別もない、「オールオーバー」な平面。キャンバスを作家の描画行為の場(フィールド)と考える。代表的な作家は、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマン、マーク・ロスコ、ウィレム・デ・クーニング、ロバート・マザウェルなど。また彼らの活動を後押しした批評家として、クレメント・グリーンバーグ、ハロルド・ローゼンバーグなどが著名である。