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名脚本家が考え抜いて出した“結末” とは?

名脚本家が考え抜いて出した“結末” とは?

17/06/2014

『クラッシュ』でアカデミー賞に輝いたポール·ハギス監督が最新作『サード·パーソン』を完成させた。ハギスはクリント·イーストウッドら信頼を寄せる名脚本家だが、本作では自身の内面と向き合い、長い時間をかけて制作を進めたという。国際電話で話を聞いた。
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本作は3つのドラマが平行して語られる。パリではリーアム·ニーソン演じる小説家がホテルで小説を執筆しながら、オリヴィア·ワイルド演じる若き愛人と駆け引きを繰り広げる。ニューヨークではホテルのメイドをしながらはなればなれになった息子を取り戻そうともがく女性(ミラ·クニス)と、その元夫(ジェームズ·フランコ)のドラマが、ローマではバーで知り合った男(エイドリアン·ブロディ)と、娘を密輸業者に誘拐されてしまった女(モラン·アティアス)の物語が描かれる。一見、バラバラに見えるエピソードはやがて衝撃的な形で交差する。
「ジャンルで期待されているルールみたいなものを壊すのが大好き」というハギス監督は、本作でも複数のドラマを平行して走らせながら、多くの映画で観られるような伏線の回収やドンデン返しではない、驚きの結末を用意している。しかし、それは脚本執筆のテクニックではなく「自分が見たくないものを模索したい」という監督の願いから生まれたものだ。「脚本を書き始めて1年くらい経った時、自分が見ないで否定しているもの、直面しているものが何なのか気づき始めてしまったんだ。長い間、時間を費やしている脚本だったこともあって、その間すごく犠牲にしているものが多かった。(ニーソンが演じる小説家の)マイケルと同じように、自分の中で問いが繰り返されて、それが反映したものが今回の構造になっているんだ」。(肖像画制作)
劇中に登場する人々はみな、愛に悩み、苦しみ、人とつながろうとしては痛みを感じる。そこでハギス監督はあえて物語の舞台をローマ、ニューヨーク、パリに設定した。「本作は複雑なラブストーリーで、かつダークな面もある。だから、せめて街だけは美しい風景にしようと思ったんだよ(笑)。美術のローレンス·ベネットと共にいろいろ話し合いながら、3都市に違う色彩をつけてもらうようお願いした。あまりわかりやすくはしていないけれど、街が変わった時に雰囲気が違うとわかるような差をつけているよ」。
3つ都市で、様々な人々が繰り広げる愛のドラマは一体、どんな結末を迎えるのか? すでに行われている試写会では物語の解釈をめぐって様々な議論が交わされているが、ハギス監督は「僕は起きた事象そのものに興味があるんじゃなくて、起きた事象に我々がどのように直面するのかに興味がある」と語る。複雑に交錯したドラマが待つ作品だが、そこで描かれる感情や愛情はとても力強く、多くの人々を魅了するのではないだろうか。
『サード·パーソン』
6月20日(金)、TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー(モネ 油絵 )


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