実写版が撮れる!?ジブリの世界を再現した
実写版が撮れる!?ジブリの世界を再現した

実写版が撮れる!?ジブリの世界を再現した

14/08/2014
映画.com ニュース]スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」の公開を記念し開催される「思い出のマーニー×種田陽平展」のプレス見学会が7月24日、会場となる東京·墨田区の江戸東京博物館で行われた。
 本作の美術監督である種田陽平氏が、アニメの世界観を実写映画のセットのように再現する展覧会。この日は種田氏を案内人に、メガホンをとった米林宏昌監督、本作で声優デビューを飾った高月彩良(杏奈役)と有村架純(マーニー役)が会場に駆けつけ、物語のキーとなる“湿っ地屋敷”の精密モデルやマーニーの部屋、クライマックスの舞台となる暗闇のサイロなど三次元に立ちあがった“マーニーの世界”をひと足早く満喫していた。
 「鳥肌が立ちましたね。特にサイロはとてもリアルで怖いので、小さいお子さんは泣いてしまうかも」(高月)、「ジブリ作品の世界に入り込んで、肌で体感した感覚。ワクワクしました」(有村)。米林監督も「ビックリしました。自分で数えきれないほど描いた絵が、現実に存在する不思議な感覚です。これが最初からあれば、僕も絵を描きやすかったんですが(笑)」と圧倒された様子だった。(手描きの油絵)
 洋邦問わず数々の大作で手腕をふるった種田氏が、アニメ作品で美術監督を務めるのは初めての経験。今回の展示製作は、アニメ製作と同時進行で行われたといい「実写のスタッフが数カ月、セットや小道具にこだわり抜いた。実写の映画でも、ここまで細かく作業はできないかも。この場所で実写版『マーニー』が撮れるというつもりで製作した」と思いは格別だ。
 2010年に東京都現代美術館をはじめ、全国各地で開催された「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」でも、今回と同様に実写セットでの再現に挑んでおり「前回に比べると、(美術監督として)より深く映画にかかわった分、展示も深い内容になった。まずは映画を見た上で、遊びに来てほしいし、展示を見終わると『もう1回映画が見たい』と思ってもらえるよう意識した」と話していた。
 映画はイギリスの作家ジョーン·G·ロビンソン氏による同名児童文学を原作に、孤独な心を抱えた少女·杏奈と、ミステリアスな金髪の美少女マーニーが“ある秘密”を共有するひと夏の思い出を繊細なタッチで描き出す。7月19日に全国461スクリーンで封切られ、公開5日間で観客動員55万人、興収7億円を記録している。
 「思い出のマーニー×種田陽平展」は江戸東京博物館で7月27日から9月15日まで開催(8月4日、9月1日は休館)。また、東京·小金井の江戸東京たてもの園では、ジブリ作品に登場する建造物を立体的に再現する「ジブリの立体建造物展」が開催中だ(12月14日まで)。(印象派絵画販売)

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